まえがき
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本書では,「コンピュータサイエンス」を情報科学,情報工学,計算機科学,計算機工学などの総称として用いている.
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そして,本書は,大学学部,高等専門学校,専修学校のコンピュータサイエンス系学科における「論理回路」と「論理設計」の教科書として書き下ろした.
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その内容は,(社)情報処理学会が策定した「大学の理工系学部情報系学科のためのコンピュータサイエンス教育カリキュラムJ97」の U-1 論理回路; U-6 論理設計;の2科目に準拠している.
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本書では,コンピュータサイエンスを支える論理代数とそのハードウェアによる実現である論理回路との関係について,電気に関する専門知識がなくても理解できるように,解き明かしている.また,古典的な知識や理論だけではなく,最新の理論や実用的な手法についても平易に解説している.各所で,コンピュータハードウェアの基本原理である「論理回路」を実例として紹介し,理論と実際との関連に興味をつなげるようにしている.
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J97では,この分野の講義を,(1) 論理回路:数学的な概念(ソフトウェア)による組み合わせ回路や順序回路といった論理回路(ハードウェア)の実現;(2) 論理設計:論理回路の効率の良い設計手法の理論と実際;の2科目に分けて学習することを提案している.
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本書の構成では,(1)には,1章,2章の2.1と2.2節,3章の3.1,3.2節が,(2)には,2章の2.3〜2.5節,3章の3.3〜3.5節,4章が,それぞれ対応している.また,J97では,それぞれの講義科目に,1.5時間×15回(週1回で半年)をあてることも推奨している.この分類を参考にして,各機関での実現可能性に合わせて,本書を教科書として活用してもらえば幸いである.
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