イスタンブール(Istanbul)(0) ―トルコリラとインフレ―


飛行機も順調でした.ロシアモスクワ上空から黒海を経由してIstanbulに入るときは,どこからかミサイルが飛んでこないかとちょっと不安でしたが.
空港は20時前(そちらでは午前3時)に着いたけれど,16度Cで温暖です.ベストもジャンパーもいりません.でも,気温の変化は結構あるみたいで,今週は暖かいとの予報です.

トルコはインフレが激しくて,今日は1円=13764トルコリラで,日本の1500円くらいにあたる最高額紙幣は20,000,000(2千万)トルコリラです.0(ゼロ)の数が多くて頭がくらくらします.硬貨はほとんど紙くず(正確には,金属くず)同然で,流通していないみたい.

時差調整のために数時間寝ます.
飛行機の食事で腹が「ガラガラポン」「グールグール」と鳴っています.

今日はインフレのお話です.
インフレとは「インフレーション」の略語(日本語)で「お金の価値が下がる」ことです.

日本で言うと,100円で買っていた物が200円,300円となることです.
紙幣がだんだん紙くずになっていくわけです.
トルコでは硬貨(少額)が流通していないのはこのインフレのせいです.硬貨はアクセサリーの元になっていました.
日本のガイドブック(2002年版)では最高額紙幣は5,000,000トルコリラ(TL)(=373円)でしたが,現地の状況では,その上に,10,000,000(1000万)TL(=747円)と20,000,000(2000万)TL(=1500円)が作られていました.
日本は今インフレとは逆のデフレで,「品物の価値が下がる」状態です.また,最高額紙幣は1万円ですから,トルコの最高額紙幣と3桁以上違います.

一方,物価は,本日の歩きで確かめたところでは,日本の約2.5分の1(40%)です.これは食事の感覚で,交通費はもっと安い(日本が高い).
マックのセット価格が100円(日本で250円とすると)です.
バスの均一路線は50円です.

インフレで困るのは支払い時のゼロの個数の確認です.トルコ語の数字が理解できないので,さらに困ります.on(オン)というのでone(一)かと思いきやten(十)でした.
で,ボクは,支払い時は紙幣をトランプの手札のごとく相手にさらして,必要な紙幣(札)を抜き取ってもらうという荒技を使用しています.

トランプといえば,喫茶店ではチャイを飲みながらバックギャモン(?)をするのが昼休みの息抜きみたいです.

靴を新調していって良かった.道路は最悪です.石のレンガがピアノの白黒鍵盤みたいで,下を向いて歩く必要があります.新品の靴をこの旅中に没にしそうです.
道は路地です.その上急坂.迷い,ばてます.長崎の道路をめちゃくちゃにして急にした感じです.
明日からはバスに挑戦しようーと.誰や「地球の歩き方」なんて本をはやらせたんは.
今日の天気は10時頃までfoggyといって濃霧.午後からは晴れて,気温は20度近く.
イヤー,ばてました.


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