一方で一夫多妻制やハーレムの歴史があるわけです.
通りすがりですけれど,やはり男性が圧倒的に多い.道を歩いている人も働いている人も.
男女の観光客でトルコの印象が違うのはこのあたりにあるのかも.なぜ女性にこの街が魅力的なのかはボクには分かりませんが.
だから,東洋人の女性観光客(おばさん)の図々しさが目立ちます.良い意味でも悪い意味でも(観光客はこちらがほとんど)日韓中のおばさんの存在感はトルコでは際だちます.
こちらの女性は目立たないし特に年配(おばさん)はおとなしいです.スカーフをしているせいでそう見えるのかもしれません.
女性のスカーフは,子供はしていますが,思春期になるとはずすみたい.昔の女性はそういう時期がなかったのでおばさんはスカーフをしている人が多いです.まあ頭にかぶる程度でさすがに顔を隠している人はいない.
Istanbulはトルコでも西洋と東洋(アジアという方が良いかな)の文化の接点の街という点で他のトルコの都市とは多分際だった違いがあるんでしょうね.
そういう意味では西洋に一番近い都市と言うことで,トルコの中では最も早く西洋文明が入る「左翼(リベラル)」の街です.
でもボクには,Istanbulは,西洋と東洋が融合したり半々で混じり合っていると言うよりも,東洋(アジア)もっと言えばトルコ(イスラム)の文化に西洋の文化をスパイスとしてまぶした感じに見えます.
混じり合っているのではなく,あくまでイスラムの文化が中心なのです.でも,主料理(トルコ=イスラム)が強烈な個性なので,スパイス(西洋)が目立たない,どう効いたらいいのかとまどっている,逆に,主料理もどうスパイスすればもっとおいしくなるか試行錯誤している,そんな印象です.
以上はトルコ全体(それはボクにも分からない)ではなくもちろんIstanbulに限った特殊事情でしょう.中央や東側の都市にはスパイスもないかも.
物価ですが.
日本と比べたときのトルコの物価の安さは,日本の1/2〜1/4の上限の1/2あるいはかなり1/4に近いと思います.銀製品などのトルコ人は決して買わない観光客向け貴金属とは違って,食料品や生活雑貨は下限の1/4あるいはさらに安いと感じます.
観光客向けの博物館の入場料が500円前後ですからこれも日本よりは体感半分以下です.
安い食料品ですが,ビッグマックは250円です.日本では60円バーガていう話を聞きますから外資系のチェーン店は高いのでは.
でも,今日本はデフレで物の価値が下がっていますから,ちょっと比較にはなりませんね(特に日本のマクドナルドは極端な例でしょうから).
ああ分かり易い例がありました缶ビールです.350ml缶がこちらでは70円と100円です.2種類の差はちょっと不明ですが,日本の酒税の有無で別れる150円と220円と比較するとやはり1/2ですか.
あと,バスが50円,街頭売りのサンドが100円,有料トイレが20〜30円,そんなところです.
さらには,外の物売りの呼び声の典型は(日本語に翻訳すると)「100円,100円(だよ)」でした.これでいろいろなものが買えます.