イスタンブール(Istanbul)(2) ―バリアだらけ―


ここでは盲人(視覚障害者)は暮らし難いのではと思います.バリアだらけです.狭隘ででこぼこ石畳の道路,曲がりくねって坂道だらけの路地,歩行者にけんかをふっかけるような運転の車などなど.

国土は広いですが人が住めるところが限られていて,それで人口が多い.
西欧の端に位置しますが,国民1人当たりの総生産量は少なく,いわゆる西欧諸国と比較すると格段に貧しい国です.一番近代化されているIstanbulでこれですから.経済がインフレで不安定で国全体の近代化が遅れていて金持ち国になれない原因として底辺にあるのではないかな.

4世紀のローマ(ビザンチン)帝国の都(「コンスタンチノーブル」と呼ぶ)として1000年,それを征服した15世紀のオスマントルコの都としてイスタンブールに,75年前にムスタファケマルによって共和国になってからは首都の座はアンカラに譲りましたが,Istanbulは文字通り(文字の意味)「永遠の都」というわけです.
そう,Istanbulって「永遠の都」という意味であったことを知っていた? ボクはシランかった.
共和国になるまでは国は隆盛していても民族は被支配民ですから.これで土地が豊かであったら,まわりのイラクやロシア,中近東諸国の進入を受けていたのでは.

トルコはまだ障害者に対して配慮する余裕ができていないのです.
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で,バリアフリーが最高水準にある西欧と比べてもしょうがないけれど,日本はトルコと比べると「贅沢」です.つまらんことをまねするだけで,余裕の使い所を間違えているのでしょう.
このあたりも日本のある一定の水準にある年寄りは総じて「わがまま」だと思います.若いときと年老いてからの生活習慣や周りの環境の激変がそれを生み出しているのでは.
だから,年寄りはすぐに「今の若い者は」と言いますが,今の若者はきっと今のじいさんやばあさんよりも「わがままでない」ずっと素直な年寄りになるのだと思います.
そう思いません?
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流星(=しし座流星群)はかけらも見えません.海の横なので夜は霧が出ていることが多いし,それに満月が煌々(こうこう)とさして流星どころか☆も見えません.


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