イスタンブール(Istanbul)(7) ―人々のパワーとエネルギー―


ガイドは英語がほとんどですので,それに参加したり,時たま,日本人ツアーがあり,後ろについてそば耳を立てています.
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今日は,トルコ語→英語→日本語のハイブリッド通訳ガイドを耳にしました.逆翻訳がないので,おばさん方の「まあつまらんわ」「わあすてき」「マホメッドの顔はみんな同じやね」とかしましいこと,笑ってしまいそうで離れました.
おまえらしっかりせいよな,日本の核となる日本人やろ.(←励まし)
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日本人ツアーは新婚さんかおばさんおじさん連かがほとんどですが,この日は男子大学生4〜5人のグループがツアーに参加していました.1人旅は割と見るけれど,彼らは何者? Istanbulは1人旅が似合う街です.
庄*真*みたいな日本人女性をたびたび見かけます.まだ,彼女らが何に惹かれているか分かっていません.男には分からないものかもしれない.

ボクには住もうという気にはなれない街です.住みやすいとは思えないし.
はっきり言って,旧市街の路地は貧民窟です.

銀製品をバザールで買うと大変(粗悪品をつかむ,値引き交渉がじゃまくさいなど)なので,これらは博物館でゲット.Ottoman collection(オスマン帝国のコレクション)とロゴにはありましたが……
銀ですから何か装飾細工をする必要があり,シンプルなものというのは残念ながらありません.イスラム系の怪しい文様の装飾とどでかいものが多い.
バザールや街角には「シルバー」細工の装飾品があふれていますが,新宿と一緒で,「シルバー」としてあっても怪しい.どうもこれらは「銀色をしている」という意味らしい.これは本物の銀よりずっと輝いている.
で,日本で付けて歩けるデザインのものは入手できず,正真正銘の銀ですが,腕輪(リストリング)とネックレスの2点でおよそ1万4千円です.

家が石やレンガですので多分木造の数倍,100年以上は十分に持ちそうです.
住まなくなっても簡単に更地にして立て直しというわけには行かないので,ビル以外の新築中建家にはまず出会いません.住まなくなった家は廃墟のまま形は残っています.火事でも焼け落ちませんから,どうするんでしょうね建て替えは.まあ,多分建て替えないのでしょう.
で,どうなるかというとどんどん周りに家が広がって行くわけです.
1戸の家に何世代もの人々が入れ替わり立ち替わり住み続ける.1世代1家持てば万々歳の日本とはずいぶん違います.このあたりが文化の違いの原点のような気もします.
Istanbulはアンカラと違い地震はないようです.地震で壊れたがれきを見ませんから.

やはり,一番強い印象は人々のパワーですね.
物価は安いし,多分,屋台などで日銭を稼ぐだけで,生活できるのでしょう.ものによっていろいろですが,物価の感覚は日本の1/2から1/4って感じです.
ボクは観光客ですから,触れる物価はごく一部,光熱費,住居費や教育費(こんなものはないかもしれない),医療費(そういや病院ってなものを目にしなかったな)など,目にできなかったものもきっと安いのでは.

洗濯物は家の屋上に干してあります.
電気屋さんってものを見なかったので,洗濯機が普及しているのかどうかは不明.
今はやっているのは衛星放送みたい.アンテナ屋さんが繁盛していました.でもTVなんでしょうか,ラジオのような気もする.ケータイはちらほらです.

長い間の被征服民であったことと,イスラム教という禁欲的な宗教のせいが強いのではと思いました.
悪いたとえですが,ある宗教が99%となった日本ならこんなになるのでは.宗教が大きいと思います.ということは,日本人にはイスラムの文化の本質は多分永久に理解できんのでしょうね.
こそ泥やかっぱらいなどはあるらしいけれど,日本で最近起きているような「とんでも事件」はないみたい.日銭稼ぎで暇もないし,そんなに極端な貧富の差もないし.

乞食はいます.日銭をまともに稼げなくなった女性やおばあさんなどです.
あそうそう,街頭での物売りや屋台はすべて男性です.レストランも呼び込み,ウェイター,コックなど男性がほとんどです.
女性のおまわりは居ました.
アルバイトとか言う概念もないんでしょうね.
怖いので夜の繁華街へは出ないようにしているので,日本のように女性が水商売等で主役になる職業があるのかどうか分かりません.


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