ロンドン(London)(1) ―自転車―


Londonは英国(UK;連合王国)およびこれを構成するイングランド(England)(国)の首都ですから大都会です.東京都に似た行政単位の大ロンドン(人口1230万人だそう)のうち,「シティ」および都心部の13区は「インナーロンドン」,その外縁部の19区は「アウターロンドン」と呼ばれているそうです.
今ボクが訪れているまた普通に皆が言うLondonは「シティ」で,およそ3平方kmの非常にコンパクトな地域で,東京や大阪の市街地域いや東/西大路と北大路/九条で囲んだ小京都市街よりも狭い.
登録人口つまり常在住民はおよそ8千人ですが,通勤/通学する昼間人口は約30万人だそうです.
このあたりは東京(渋谷や新宿…)や大阪(キタやミナミ…)に似ていますが,小London=シティは賑やかさが1地域にコンパクトに凝縮されている感で,東京や大阪なんぞの日本の大都会とまったく違って,ボクにはなじめます.

さて,前の便りで「自転車」について感想を述べましたが,やはり,昼間活動の地域の凝集(=「稠密(ちゅうみつ)」=密集しているさま/ぎっしり詰まっているさまを表す)感を感じるのは「自転車」からであることに気づきました.
まず,Londonシティで見る「自転車」は「スポーツ車」のみで(日本では主流の)「ママチャリ」はありません.乗り手は青年〜壮年で,子供や熟年,老年は乗っていません.全員ヘルメット付き本格装備で荷物なし,ヒト乗せ不可です.男女青壮年の通勤用だけみたいです.
だから,日本の都会では見ない光景が出現します.自転車はヒト寄りではなく自動車並みに認められているのか,車道を自動車に混じって飛ばします,歩道は走ってはいけないのでしょう.交通ルールも自動車並みと言うことですか.自動車もビュンビュン飛ばしているんですが,それに混じって自転車もそれなりの速度で自動車に混じって(同じ車線を)疾走しています.
バイクよりも自転車の方が目にとまります.

信号がgoになると自動車や自転車は水が流れるように一斉に走り出します.流れがあります.(←英国のプロサッカーと同じことに後で気づきました) よどみが無くて事故もない.
なんでかなあと思っていて気がつきました.自動車に,「主要」車道での「車線変更」と「追い越し,追い抜き」,それに「駐車」がないんです.だから,自転車族は流れる車の間(たとえば,車線そのものの上),時には,車の前,を縫うように疾走できるんです.
日本での自動車どうしあるいは自転車に対する事故の大半は無理な「車線変更」と「追い越し,追い抜き」ですからね.Londonの車道は車1台分で車線も少ないのにね.

でも,ボクは「子供から爺婆まで,ママチャリでのんびり通勤/通学や買い物/用足し」って言う文化の方が味があって好きで,やっぱ日本(人)がイイですがね.そうそう,London住人は「ロンドンっ子(Londoner)」っていうそうです.


前に戻る!