公共の博物館や美術館が多い.どこもかしこも「無料」だ.
土日は老若男女で満員.デートも博物館や美術館か.博物館や美術館の片隅で抱き合ったりチューしている.ああ,街中での抱き合いやチューは普通です.
公共トイレは少ないし有料(30〜40円)が多い.だから,外出する際には,小銭を持っていないととっても困ることになる,なった.
トイレのケツ(←今は無き京都弁では「おいど」)を乗せる(便器の)穴が一回り小さい.日本の便器の穴が大きいのか,日本人の尻が大きいのか,どっちかや.多分後者やで.イギリス人が日本の便器にケツを乗せるとスポッとはまるんとちゃうか.
男小便器の位置が高くて困る.背伸びして小便する羽目になる.結構難しいよ,「背伸び小便」は.子供用があると助かる.
主要な公共の足は(古い)地下鉄と(真っ赤な)2階建て(double-decker)バス.(写真:2階建てバス)
地下鉄は天井が丸くて,tube(チューブ)と呼ばれている.
地下鉄内はとても狭い.大柄な西洋人が顔や足を突き合わせて縮こまって乗っている.けど,日本のような満員すし詰め(そうか,「満員すし詰め」は日本文化が生んだ日本語か)や押し合いへし合いはない.
線路はギシゴシでカーブも多く年代物です.
「自転車の乗車も可」の線もあった.ヘルメットの若者(アベック)が自転車と一緒に乗り込んでいる.
バリアフリーは遅れているみたい.階段が多いし,エスカレータも狭い.今からスーツケースでの徒歩移動だが,大変そう.
保全や補修は土日に全日当該線を運休して挙行.日本では考えられない.縦横無尽の網の目London地下鉄やからそんなことができるのか.
taxiは手を挙げて停められるけど,そういう人はほとんどいない.主要なターミナル屋ホテル前などに並んでいるのを利用するのが多い.というか,客を乗せて走っているtaxiが少ない.公共の地下鉄とバスが発達しているからか.高いせいか.
空港からホテルまで70分程度乗ったtaxi料金がチップ(15〜20%)込みで1万円+程度です.ただし,Londonのtaxiは距離+時間の併用ですので,市街での渋滞はこたえる.市街でtaxiに乗ることをしないのはそのせいかも.
物価は,(マクドへ行かなかったので)「缶ビール」基準(物差し)で推量/推定すると,純正ビールのロング缶が240円足らずなので日本と同じ位か,ちょっと安いか,くらい.
1ポンド=140円くらいで,1ポンド=100ペンス(日本の「銭」にあたる)のポンドとペンス併用なので,体感も日本よりもやや安い感がします.
消費税は20%.やっぱり高い.あんまり高い買い物をしていないので想像ですがね.
ただ,一定額以上の物にしかかからないのが,日本のように100円のジュースが105円になる消費税の重税感が違う(和らぐ)かも.
市街での朝食の定番であるomelet(オムレツ)は卵だけで作った(ギュウッと締まった)お好み焼きです.ふわふわの円盤状に形作るオムレツではありません.もちろんソースもかけない.
その外に,昼食用のB級グルメでは「fish&chips(フィッシュアンドチップス)」があります.(写真:フィッシュアンドチップス)
タラ系の白身魚のフライですが,身は大ぶりで2倍位の大きさで,また,フライと言っても,衣はメリケン粉をまぶして揚げただけです.それにポテトチップを添えて出てきます.そのチップが太ーい(マクドのポテトチップの5倍位の太さ)奴が山盛りです.みんな残しているから,この盛り方は単に文化かも.
そう,キリスト教ですので,金曜は肉を食べない魚の日です.魚も「肉」であることに変わりはないんやけどね.これも文化か.もちろん,敬虔な老人達は金曜に(牛)肉を食べないらしいが,現代人はそうでもない.
肉は,牛とチキンとラム(羊)が主.豚は,ソーセージやハムではありますが,直(じか)肉は見かけなかった.牛はsteak(ステーキ)よりもroasted(ロースト).牛,鶏,羊は牧草地で育まれた地のもので,ブロイラー等の量産品はない,らしい.このあたりは推測ですが,広大な郊外の牧草地を見ていると,そう思ってしまう.
イギリス南部(イングランド地方)は地震がありません.火山どころか山がない.温泉は少しならある(出ている)らしいけど,日本のようでは全くない.温泉と地震は表裏一体だけどね.
地震がないのが石造建築に輪をかけて「古き良き物(建築等)を保持できている」でしょうね.
(結論でございます.)
イギリスは古いもの(伝統やしきたりや文化)を大切にする(守る),地味で堅実な国.ウーン,英国(イギリス)という国の重さやドッシリ感が分かった気がする.