Corは,州都では無くて,人口も数十万人の田舎市ですが,8〜11Cにはイスラム教国(ウマイヤ朝という)の首都でした.現在のイスラム教/文化とは異なって,他宗教(キリスト,ユダヤ教)/文化に寛容で,それ故に国は大いに栄えたそうです.
宗教は平和も戦争も人間にもたらして,白い石畳と白い石壁で囲まれて太陽も見えないような迷路のような白い路地を白い壁の家並みが続きます.(写真:白い路地) 路地は,通れるなら車も通るがほとんどは歩きだけ.石壁にぽっかりと空いた(普通の)家々の玄関をくぐると各家のパティオ(patio; 中庭)があり,観光客に見学やのぞき見を許しています.(写真:大きめのパティオ)
Hotelもrestaurantも間口は(民家と)同じようなので,うっかりすると見落としてしまいます.
また,家(Hotel)には屋上(テラス)があって,そこは地上とは異なる立体迷路の屋根が複雑に入り組んでいる石とレンガの荒海です.地上の屋根路地は立体的で「通路」ではありませんので,各家のテラスの教会を示す簡単なレンガの囲いがあるだけで,テラス側の出入口には鍵をかける習慣など無いようです.Hotelの部屋のテラスも鍵はかかりません.
白い石畳と白い石壁で囲まれた白い路地を歩いていると,「石造りの家は絶対に壊れない」と思うけど,それは「絶対に壊せない」の裏返し.一戸建ての木の家に憧れて,2〜3世代持てば良くて,世代交代とともに立て直す,日本の家文化からは想像できません.数世紀に渡って,同じ石に抱かれて寝起きする石造りの家の先祖代々の住民は,住居に対する考えが違うんだ.
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日本人は木の住居でともに息を吸い吐いて,そう,家も住人も一緒に呼吸してるんだ.
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Corでは,自転車も少ないです.全部MTBですが.石畳と石壁の路地にも自動車(中型乗用がほとんど)は入り込んできます.
石畳ですので,車類はもちろん「ガタゴト,ガタゴト」で速度は早歩き並みです.
観光用の街廻りは馬車です.馬車は,石畳と石壁の路地にも「パカパカ」と物音まで心地良くよく合います.きっと乗客のケツ(京都弁では「おいど」)は痛いだろうな.乗客はみんな見られているので,すました顔で乗っていますが.
Corでは,Spain人あるいは西洋人客が,それもシニア夫婦連れが多いですね.日本などの東洋人はほとんど目にしません.tourでないと,個人でCorはちょっときついかな.