今回は,外海に浮かぶ島Marstrand(マーストラン)への2時間30分のクルージング(帰りはフェリーとバス)です.(写真:クルーズ船)
観光用に島や岬を縫って進みます.1そうの船が通れるだけの岩場間を速度を落としてやり過ごします.
景色は単調でちょっと退屈,それに快晴で日差しがあつい.
島には13世紀に作られたCarlstens Fa(←"a"のウムラウト)stningという石造りの大きな城塞があり,そこまで10分のアップヒルを観光客向けの閲兵及びそれがたたく小太鼓に先導されて上ります.
そこで,Banquet(宴会)です.城塞の中の石壁の洞窟のような洞(ほら)でろうそくの火を中心に,牛の角をくりぬいたワイングラスを片手にViking料理です.文字通りのというか本当のViking料理でした.長い辺が10cmもあるジャガイモの丸焼きから始まり,牛,豚,鳥と順にほとんど焼いただけや薫製で出てくる野趣あふれるというか野蛮な料理です.
城塞の見晴らし台(昔は見張り台)に上れます.360度で島(小さい)やその周りの島嶼(とうしょ)を見渡せます.
21時前後の約1時間ほどそこで過ごしました.まだ,太陽は沈んでいません.(写真:西に傾く(?)太陽) 日本では西の水平線に太陽が沈みかけると後はつるべ落としで日が暮れますが,こちらは,水平線から10度くらいの所を太陽は西南から西,西北へと横に移動します.その間,ずっと明るい夕焼け状態です.(写真:夕陽(?)と夕焼け(?))
23時頃やっと太陽は水平線に隠れますが,それまでと同様に水平線のちょっと下を移動しているだけで,日本のように地球の裏側へ行きませんから,短い(3〜4時間)の夜も真っ暗にはなりません,薄暮状態です.
そして,未明の2時過ぎになると,西北から北へ水平線下を回った太陽が東北から顔を出し,長い昼が始まります.
######
夏至と冬至でも昼と夜の長さが極端には違わない日本では,昼の明るさと夜の暗さが半々だという自然現象が生み出した文化を持っています.
朝日が昇ると働いたり勉強したり,夕方日が沈むとそれらを終えて家に帰り寝る,ということですが.「まだ陽が高いのに飲んだくれて」とか.
######
こちらでは,それがないのですから.
夏は起きたときには既に太陽が(こちらでは)高く,仕事を終えてもまだまだ日が落ちない.冬は逆で仕事や学校に行っている時間のほとんども真っ暗(多分本当に真っ暗)ですよね.ちょっと想像できません.陽が高くても飲んだくれるしかありません.
なぜ,Sweden発の児童書である「ロッタちゃんのお使い」や「長くつ下のピッピ」が生まれたのでしょうか? ロッタちゃんがお使いに行くのは昼ですよね.
魔法使いや妖精たちが出てくる民話も多いのは何か分かるような気がします.